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原田マハ「本日は、お日柄もよく」読んでみました。 [読書]

1週間ほど前、我が家で購読している地元新聞の1面コラムに、文化庁の国語世論調査に関連して原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」の内容を紹介しスピーチの常套句と感動的なスピーチについての記事がありました。

このコラムを読んで、俄然この作品に興味がわいてきました。原田マハさんの作品は読んだことがなかったので、この際良い機会だと思って読んでみることにしました。

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この作品は、2010年発表された原田さんの比較的初期の作品のようです。

物語は、主人公の二ノ宮こと葉がいとこの厚志の結婚披露宴に出席している場面から始まります。
「本日は、お日柄もよく・・・」で始まる来賓のスピーチがあまりに退屈で眠気を誘うのと睡眠不足がたたってついつい居眠りをしてしまい目の前のスープに顔を突っ込んで恥をかいてしまいます。
披露宴も進み、ある女性がしたスピーチのあまりの素晴らしさに感動したこと葉は、女性が誰なのか気になり調べると「伝説のスピーチライター」の久遠久美ということがわかります。
スピーチライターとは何かを知らないまま、こと葉は久遠久美に近づきついには弟子入りしてしまします。
その後、こと葉の人生は二転三転し大団円に向かいます。

抱腹絶倒であり涙も感動もあり、とっても楽しい作品でしたが、この作品を通じて良いスピーチとは何かを学ぶことができました。なによりもこの作品に出てくる数々の名スピーチは確かに参考になります。
言葉の持っている力をうまく使う事の大切さを思い知らせてくれます。

読み始めたら、あっという間に読んでしまえる読みやすさと、暖かい気持ちにさせてくれる読後感がとっても良い作品です。読書の秋にお勧めの一作です。
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「どてらYMO」やっと観られるヨ! 再々放送決定! [テレビ]

Youtubeなどの動画サービスで「YMO」の検索をすると表示される動画の中に、YMOがバラエティ番組の中で老人に扮してどてらを羽織って「ライディーン」を楽しそうに演奏する動画が表示されることがよくあります。これを「どてらYMO」と言うそうです。

私は元番組は見ていなかったのですが、どんな番組だったのか気になっていました。
公開されている動画を見ると、3人のやり取りがとても楽しそうで、ついついニヤついてしまいました。機会があったら元番組を全部見てみたいと思っていました。

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そう思っていた時、8月8日未明にNHKで放送することになり楽しみにしていたのですが、なんと台風8号関連のニュースのため中止になってとてもガッカリしました。

しかし、10月の7日(土)と10月8日(日)の未明に放送されるのことが決まったようです。(ラッキー!)
前回の予定では「細野晴臣イエローマジックショー」と「細野晴臣イエローマジックショー2」の2本だけだったのが、今回は「細野晴臣イエローマジックショー3」も加わりました。


「細野晴臣イエローマジックショー」は、NHK総合で10月7日(土)の午前1:15~午前3:13に放送されます。
元は、2001年1月にNHK-BS2で放送された番組だそうです。
出演者もYMOの3人以外に、はっぴいえんどの松本隆と鈴木茂、Tin Panの林立夫、TOWA TEI、あがた森魚、小坂忠、高野寛、中村一義、東京スカパラダイスオーケストラ、忌野清志郎、コシミハル、SHEENA & THE ROKKETS、と今は他界したアーティストも含めよく集まったというそうそうたるメンバーです。
YMOファンだけでなくジャパニーズポップ・ロックのファンには見逃せない番組ですね。


そして、それから8年後の2019年1月に放送された「細野晴臣イエローマジックショー2」が続いて10月8日(日)の午前0:50~午前2:19に放送されます。

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この番組もYoutubeなどの動画で一部分見られますが私が見たのは、ゲストの星野源さんがYMOの3人と憧れの初共演をしたシーンでしたが、このシーンも微笑ましくてなかなか良かったのを記憶しています。
こちらも豪華ゲスト陣の出演で楽しく盛り上がりそうで、絶対見たいプログラムです。




続いて、10月8日(日)の午前2:19~午前3:49には、「細野晴臣イエローマジックショー3」が放送されます。2020年に放送された第3弾ということですが、結構最近の作品ですね、

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皆さん本当のご老人に足を踏み入れています(失礼!)
細野さんの音楽活動50周年を記念した特番だそうです。
これも見なければダメです!



YMOファンなら見るしかないですね。
真夜中なので起きていて見るのは大変でしょうから、今から録画予約をしておきましょう!
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「どうする家康」ホントは?「徳川家康 弱者の戦略」読みました [読書]

最近テレビは、ニュースとスポーツ以外あまり見ません。
同じ内容の繰り返しばかりのワイドショーや、出演者だけが騒いでいるバラエティー、内容の薄いドラマなどテレビのオワコン化が現実となってきた感があります。

今やテレビは常につけておくものではなく番組を選んで見るものというのが定着してきた感がありますね。
高齢者はまだ何となくテレビを見ている人も多いかもしれませんが、若い人にはテレビを見ない暮らしが当たり前になっているようですね。

我が家でもテレビ番組は選んで見るようにしていますが、NHKの大河ドラマは毎年見るようにしています。なんだかんだ言っても1年をかけてじっくり描いた歴史ドラマはそれなりに面白く、新たな発見もあって毎年楽しんでいます。

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しかし、今年の大河ドラマ「どうする家康」はいつもの大河ドラマとチョッと違いますね。
いつもの大河ドラマは、そこそこ史実に忠実に作ってあるようですが、今年のは大胆に従来常識とされてきた史実をアレンジして独特の解釈でドラマが進んでいきます。

史実とされていることの中にも、歴史学者・研究家により確定したものと、おそらくそうであろうというグレーゾーンのもの、原因や詳細が全くわからないものなどグラデーションがあります。実際、私が子供の頃に観た大河ドラマの中のエピソードが今では研究が進み間違いだったことが分かったものもずいぶんあります。

「どうする家康」は人気脚本家の古沢良太さんが脚本を担当していますが、歴史の中にある不確定な史実を大胆な発想でドラマ化しています。これでは歴史ドラマではないという人もいるようですが、確かに歴史ドラマの形をしたオリジナルドラマと言えないこともない気がしますね。

最初は私も、この大胆なストーリー展開にチョッとついていけないという感じもしましたが、回を重ねる毎に「そういった考え方もあるんだ」「その考え方、面白い!」「その方が納得できる」という場面が増えてきて、今では次のエピソードは古沢さんはどのように仕組んでくるのかと楽しみにするようになっています。案外、こんな鑑賞方法があっているのかもしれませんね。

この作品に出てくる、信長・秀吉・家康・その他の戦国大名は今までにも多くのテレビドラマや映画、小説に取り上げられているので、今さら本来の史実を再現するよりも違った解釈を見せてくれるのが「どうする家康」なのだと思います。

この「どうする家康」には、今までのテレビドラマではあまり取り上げられていなかった小ネタ的史実も取り上げられているようで、その辺の正当な解釈はどうなのかも気になるところです。

そこで人気の歴史学者、磯田道史さんが書いた「徳川家康 弱者の戦略」を読んでみました。
この本では、「どうする家康」に出てくるようなエピソードを正当な歴史の観点で分かりやすく解説してくれてあります。

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この本を読むと、家康の人柄や三河家臣団の実際、信長や秀吉との関係などなど興味深い話が信頼できる歴史資料を基に説明されていますので、この時代の家康を取り巻く環境が良く理解できます。
きっと、これからの「どうする家康」を見る時に、古沢さんはどうアレンジしているのかを理解する副教材になりそうな良著でした。

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Roland mc-101 思った以上に高機能! 使いこなしに挑戦! [趣味・カルチャー]

昨年の夏にローランドの「mc-101」というシンセサイザーを購入しました。
このシンセ、グルーブボックスと言われる音楽製作マシンで、ツマミ・ボタン・スライダーや四角いゴムのパッドを駆使して丸々一曲の楽曲ができてしまう音楽製作マシンです。
A5程度のサイズで電池駆動も可能、持ち運んでどこでも音楽製作ができる便利でカッコイイ音楽機材です。パッドやスライダーもキラキラと光ってとてもかわいい存在です。

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トラックメイキングと言われる主にダンスミュージックの曲を作るのが得意なマシンで、ドラムやピアノ、管楽器、弦楽器、等々3,000以上の音色が内蔵されていますし、パソコンなどで録音した音(サンプリングデータ)を取り込んで音楽に使うこともできて機能はかなり豊富です。
4つのトラックがあって、ドラム・ベース・バッキング・メロディなどとそれぞれのトラックにパートを割り当てて曲を作っていきます。

選んだ音色にフィルターやエフェクターを掛けて音を変えたり、ミキサーで音のバランスを調整したり、パッドをドラムセットやキーボードに見立てて演奏したりライブ演奏でも楽しめそうな機能もあり、一通りの欲しい機能はすべて揃っているようです。想像以上に機能が豊富で、今さらですが驚いているところです。

機能は豊富なのですがポータブルなサイズなためか、ボタンやツマミなど操作に使う操作子類が少なく1つの操作子に多くの機能が割り当てられていて別のボタンと組み合わせたり、メニューを表示して選択したりとかなり操作が難しく感じられます。特に状態を確認するための液晶表示が小さくてわかりにくいのも難点です。

購入してからもう1年程経つのですが、まだ使いこなすまでには至っていません。
とにかく操作が難しいのと、用語にも独特な名称が付いていたりと、記憶するのが大変です。
また、昨年末には大幅アップデートがあって音色の編集もできるようになったので、さらに複雑になってきました。
その結果、1年近くもこのマシンを放っておく状態になっていました。

せっかく購入したのに使いこなせないのはちょっとシャクですね。
幸い今は時間がたっぷりあるので、一念発起してもう一度一からmc-101を勉強しなお押してみようと思っています。
これが使いこなせれば、どこでも作曲が楽しめて楽しそうです。

マニュアルを見ないでも音楽製作がラクラクできるようになることが目標です。(音楽の質は問題にしません)
まずは今日、マニュアルをしっかりと読むところから始めようと思います。
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小説と違う展開! 映画「渇水」を観て [読書]

Amazon Prime Video の新公開作品に「渇水」が入っていたので、さっそく観てみました。
この映画は2023年6月公開ですから、わずか3カ月程度で配信というユーザーにとってうれしい配信です。

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この原作は、1990年に文學会新人賞を受賞し、第103回芥川賞の候補にもなった、河林満さんの短編小説です。

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この小説は自身が市職員だった経験を元に書かれたとされていますが、経験が生かされているためかなかなかリアルな描写で、読者をひきつける魅力がある作品でした。
残念ながら、河林さんは2008年に57歳の若さで脳出血のため亡くなっています。

原作のお話は、
市役所の水道課に勤める岩切は、水道料の支払いが滞っている家を訪ね「停水執行」という水道を止める作業を毎日淡々と行っています。小出秀作という3年間も払いが滞っている家で、恵子と久美子という小学生の姉妹に出会います。秀作は長く家に戻っていないし妻も不在が多く、子ども達だけで生活しているような状態の中、停水を執行すべきかどうか迷いますが停水を執行します。そして...。

この作品、かなり短めの短編小説なので、1時間40分の映画ではどのような内容になっているのかと、興味津々で観始めました。

映画では、小説の中ではサラッと触れられただけのエピソードも丁寧に深堀して表現されていました。
又、原作にはないシチュエーションもふんだんに取り入れられストーリーを肉付けしていました。
これが、決して誤った解釈だとは思いません。製作スタッフが原作から感じた情景を分かり易く伝えた結果だと感じました。

しかし、最も意見が分かれるのはラストの展開でしょう。
原作では救いのない結末で気持ちが落ち込んでしまうような内容なのですが、映画では一筋の希望がみられるような感動のヒューマンドラマ的な内容になっていました。

このラストから考えると、この映画は「渇水」という小説の名前とシチュエーションを借りた全く別のドラマという事ができるかもしれません。
おそらく、これは許せないという人もいるでしょうが、私はこれもアリだなと思いました。
こういう展開のストーリーも立派に成り立っているじゃない、という感じです。
言ってみれば、「マルチ・エンディング」的視点で観れば、楽しむことができます。

ただ、一つ気がかりなのは、原作者の河林満さんが生きていたらどんな感想を持ったのか、という事です。楽しんでいてくれればいいのですがね。
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