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「どうする家康」ホントは?「徳川家康 弱者の戦略」読みました [読書]

最近テレビは、ニュースとスポーツ以外あまり見ません。
同じ内容の繰り返しばかりのワイドショーや、出演者だけが騒いでいるバラエティー、内容の薄いドラマなどテレビのオワコン化が現実となってきた感があります。

今やテレビは常につけておくものではなく番組を選んで見るものというのが定着してきた感がありますね。
高齢者はまだ何となくテレビを見ている人も多いかもしれませんが、若い人にはテレビを見ない暮らしが当たり前になっているようですね。

我が家でもテレビ番組は選んで見るようにしていますが、NHKの大河ドラマは毎年見るようにしています。なんだかんだ言っても1年をかけてじっくり描いた歴史ドラマはそれなりに面白く、新たな発見もあって毎年楽しんでいます。

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しかし、今年の大河ドラマ「どうする家康」はいつもの大河ドラマとチョッと違いますね。
いつもの大河ドラマは、そこそこ史実に忠実に作ってあるようですが、今年のは大胆に従来常識とされてきた史実をアレンジして独特の解釈でドラマが進んでいきます。

史実とされていることの中にも、歴史学者・研究家により確定したものと、おそらくそうであろうというグレーゾーンのもの、原因や詳細が全くわからないものなどグラデーションがあります。実際、私が子供の頃に観た大河ドラマの中のエピソードが今では研究が進み間違いだったことが分かったものもずいぶんあります。

「どうする家康」は人気脚本家の古沢良太さんが脚本を担当していますが、歴史の中にある不確定な史実を大胆な発想でドラマ化しています。これでは歴史ドラマではないという人もいるようですが、確かに歴史ドラマの形をしたオリジナルドラマと言えないこともない気がしますね。

最初は私も、この大胆なストーリー展開にチョッとついていけないという感じもしましたが、回を重ねる毎に「そういった考え方もあるんだ」「その考え方、面白い!」「その方が納得できる」という場面が増えてきて、今では次のエピソードは古沢さんはどのように仕組んでくるのかと楽しみにするようになっています。案外、こんな鑑賞方法があっているのかもしれませんね。

この作品に出てくる、信長・秀吉・家康・その他の戦国大名は今までにも多くのテレビドラマや映画、小説に取り上げられているので、今さら本来の史実を再現するよりも違った解釈を見せてくれるのが「どうする家康」なのだと思います。

この「どうする家康」には、今までのテレビドラマではあまり取り上げられていなかった小ネタ的史実も取り上げられているようで、その辺の正当な解釈はどうなのかも気になるところです。

そこで人気の歴史学者、磯田道史さんが書いた「徳川家康 弱者の戦略」を読んでみました。
この本では、「どうする家康」に出てくるようなエピソードを正当な歴史の観点で分かりやすく解説してくれてあります。

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この本を読むと、家康の人柄や三河家臣団の実際、信長や秀吉との関係などなど興味深い話が信頼できる歴史資料を基に説明されていますので、この時代の家康を取り巻く環境が良く理解できます。
きっと、これからの「どうする家康」を見る時に、古沢さんはどうアレンジしているのかを理解する副教材になりそうな良著でした。



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